2025年1月13日月曜日

The Crying of Lot 49 2025年1月13日(月)

The Crying of Lot 49(『競売49の叫び』)を読みました。短編の小説です。昔ロンドンで買った本をまた読み始めました。一度読み始めて、途中まで読んで筋がよくわからなかったので、また、最初から読み直しました。正直、それでもよく筋が分かりません。ダラダラと読んでいるせいですが、面白みがよくわからない話です。作家は、Thomas Pynchonというアメリカ人です。現在も存命のようです。が、あまり情報がなくよく分かりません。

Thomas Pynchonは、有名な作家でノーベル賞候補にもなりました。日本で言うと、安部公房のような作家です。有名な話は、Gravity’s Rainbow です。大学生の頃、授業か何かで聞いた話が印象に残っていて興味を持ちました。が、とても難解と聞いて、私には手に負えないと思い、ずっと読んだことはありませんでした。今回が初めてです。英語はむずかしくありません。軽快な感じで読めますが、話の筋が把握しにくいので、ぼーっと読んでいると筋がわからなくなります。展開が早く、最終的にスッキリしない展開で終わります。題名のとおり、lot 49(オークションの番号)が始まるところで終わる話です。

YouTubeビデオが大筋です。簡単に言えば、謎解きのようなミステリーですが、結局謎は解かれません。謎が謎のままで終わります。Oedipaがいろいろな出来事や人に翻弄され、現実なのか現実でないのかなどが混沌とする様子を表しているようですが、1960年代という時代を考えると、なんとなくわかるような気がします。何が本当で、何が隠されているのか、世の中が混沌として、アメリカンドリームが崩れ、ベトナム戦争が泥沼化し、東西冷戦の中、ヒッピーなどが出現し、ドラッグに走り、価値観の転換があり、人種差別などが顕在化した時代です。今から考えると、面白みのない作品ですが、オークションで何がわかるのかはわかりませんが、そこにいるOedipaの期待は確かにあるのかと思いますが、その先も何もない、混沌として状態が続く予感がします。

次のYouTubeは、Thomas Pynchonとその背景となるアメリカを語っています。ほとんど情報がない作家とその作品の一端がわかるかもしれません。私にはよくわかりませんが、魅力のある作家です。

私は、日本語と英語しかわかりませんが、できる限り原文を大切にします。『源氏物語』も現代文を参考に原文で読みました。英語は英語で読みます。多少時間がかかりますが、退職後の楽しみです。The Crying of Lot 49というタイトルは、cryingを「叫び」と訳していますが、私の感覚とは違います。オークションで競売をスタートする合図だと思います。が、訳者は、たぶん、Oedeipaのこころの叫びを表したいのだと思います。私には、ただ単にcrying (= to call out loudly)です。


寒旱 本読み過ごす コーヒーの味