2025年4月24日木曜日

Nagasaki Dejima / 長崎出島 2025年4月24日(木)

The hidden religion banned in Japan for 200 years - BBC REEL


長崎という場所は、江戸時代以来、あるいはそれ以前から、世界に開かられた港です。また、キリスト教であれば、キリシタン禁止令より潜伏キリシタンというような一つの暗い歴史を作り、それが明治になり開国されたことにより、キリスト教にとっては独特の意味を持つ場所になりました。さらに、日本にとっては悲劇的な敗戦の大きなきっかけとなった原爆投下により、広島ととともに核兵器禁止廃絶の象徴となりました。その長崎に数年前より訪れるようになり、私にとっていろいろと考えさせられる場所となっています。

長崎には、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館や浦上天主堂があり、グラバー邸があり、端島(軍艦島)があり、ハウステンボスがあり、米軍基地があり、五島列島、対馬などなど、多数の意義深い場所があります。自然は豊かで、歴史も文化もあり、多くの観光客や訪問者がいます。しかし、人口は減っているそうで、若者は流出し、多くの地方都市と同様に高齢化が進み、どのように地域を発展させていくかが課題のようです。

私自身が訪問する目的は、CLILという統合した学習としての英語教育の推進が目的です。この地でCLILの理念を生かした学校をつくりたいという熱意を持っている人を支援しようとしています。大学の教員を退職してから好きなことをしようと思い、CLILの普及に努めようと決めて3年ちょっとで、毎日が新鮮で勉強になります。今ままで出会ったことのないような人に、無職のおじいさんという形で、営業のような形態であちらこちらで人と会います。ビジネスといえばビジネスですが、私にはビジネスはできません。ほぼ失敗です。

教育者としての私は、それなりの自負がありますが、それ以外ではまったくの素人で対応がわかりません。政治家の人、起業家の人、社会活動家の人、ビジネスの人などなどと話すことがあり、なるほどなと勉強になります。公務員、大学教員の経験しかない私は、なんと狭い世界に生きてきたのかと反省しきりです。できるかぎり首を垂れて生きることに決めていますが、ときどきムカムカとすることもありますが、長崎の海を眺めたり、他の自然を美しさ、街並みの歴史、人の所作などに触れるとすぐに忘れます。


長崎に出島というところがあります。歴史の中でしか知らないところですが、長崎港の一角にひっそりとその景観を残している場所があります。ほとんどが復元したもののようですが、その中に、神学校の建物があります。明治11年に建てられた出島英和学校、聖アンデレ神学校の校舎として使わていたそうです。由来はわかりませんが、英和(つまり、angloとJapaneseという意味のようですが)という学校はその当時あちらこちらにあり、英国と日本を融合したという意味として使われていたと考えられます。今でもその名残を持つ大学があります。出島は、オランダが使用して日本と貿易をしていたので、オランダはプロテスタントの国ですから、あっても不思議はないのですが、江戸より前は、ポルトガル人によってキリスト教は布教されているので、カソリックです。長崎にある古い教会はほぼカソリックのようですが、ここではカソリックの中にプロテスタントの神学校があるのはなぜか興味をそそられます。

布教はアメリカの影響だと思いますが、出島の歴史は暇があれば調べたいと思っています。潜伏キリシタンは異端の宗教のような印象を最初は持たれていたようですが、迫害された江戸時代を生き延びて今日長崎のキリスト教として地元の人に親しまれ、さらにはプロテスタントとも融合しているようであれば、これは素晴らしく日本的ではないかと思いました。今後も長崎には来るのでそのようなことを楽しみに訪れたいと思っています。


快晴の 長崎の空 春の昼