2025年5月30日金曜日

The world changing / 世界は変わっている 2025年5月30日(金)

あまり日本やあちらこちらでは報道されませんが、コロナがアジアに戻ってきているというニュースです。何かの原因があるのでしょうが、世界は動いています。

一時期調査研究や仕事で海外にたびたび出ていたことがあります。職場ではどうも問題視されていたようです。決して仕事はサボっていたわけではありませんが、そのために後ろ指を指されていたようです。が、私は鈍感で当時はそのことがよくわかりませんでした。授業に影響がないように工夫して、大学内の必要な仕事には影響がないようにやっていたつもりでした。このことは書いたかもしれません。世の中はむずかしいです。

さて退職して年金生活となった今は、家庭に迷惑をかけない限り自由です。仕事は遊び程度でときどき外遊します。そこで気づいたことを述べたいと思います。述べるというほどのこともありませんが、この10年の間にコロナやウクライナの紛争などの影響により、世界がガラッと変わったような気がしてなりません。

一つは、日本人をあまり見なくなりました。中国や韓国などの他のアジアの国に較べて少なくなりました。しかし、多くの空港や観光の場所において、たくさんの人がいて混雑しています。日本もインバウンドの観光客(inbound trourists)が増えていますが、日本に限らず人の移動は多いようです。どこの国が多いとは言えないくらいです。それもスーツを着て移動している人は少ないのが気になります。飛行機はエコノミーもビジネスもほぼ満席です。ラウンジも人で溢れています。これはたまたま私が訪れる場所がそうだからもしれませんが、空港はどこも混雑しています。

私は今回ロンドンにしばらくいました。ロンドンはそれほど大きな都市ではなくコンパクトです劇場はほぼ満席に近い状態で、平日にもかかわらず、大英博物館、ナショナルギャラリーなど無料の場所は大変は状況です。ロンドンはご存知のとおり物価も高く日本から訪れる人にとっては一時期の倍ぐらいの値段になっています。コーヒーがほぼ1000円です。ちょっと食事するだけでも5000円はかかるでしょう。

興味深いことは、日本食のレストランなどすごい勢いて増えています。日本人が経営しているかどうかは知りませんが、日本関連の店が高級店ではなく増えています。寿司や天ぷらだけではありません。焼肉屋や和菓子店まで様々です。簡単に言えば日本食や文化だけではなく多言語多文化が大都市では日常的になっています。その中で「日本」というものはそれほど明確に見えません。大英博物館で「Hiroshige」の特別展示をしていましたが、私は「日本」という意識はしませんでした。よい意味で「日本」が平準化してきているのかと思います。

逆に、「日本」という国のニュースはほぼありません。ヨーロッパから見ると、日本はアメリカばかりを見ている存在感のない国になっているとしか言いようがありません。政治的にも、経済的にも、科学技術においても、文化的にも、インパクトのない国になっているようです。私は批判としてそう言っているのではありません。日本はある意味で成熟してきていると思います。街で聞いても「日本」に関心を持っている人はたくさんいます。今こそ、もっと若い人が外に出られる環境を、日本は率先して作る必要があります。優秀な人が経済的な理由で外に出られないのは、教育国と言われてきた日本にとって屈辱的な状態でしょう。


夏の月 東に西に 世界見る