2025年1月23日木曜日

The Celts / ケルト人 2025年1月23日(木)

「ケルト」と聞くとどのようなイメージが湧きますか?日本では、一般的に、古代ヨーロッパにいた民族、あるいは、文化などを思い浮かべるでしょう。映画や漫画やアニメやゲームで浸透しているかもしれません。英語では、the Celtsということで「ケルト人」という意味です。紀元前3000年以上前の鉄器時代(Iron Age)の民族を表すようです。その文化が今日もヨーロッパ周辺、特に、Ireland, Scotland, Walesなどで顕著に見られ、その伝承的な文化が今も残っているということで、かなり複雑で、私は専門家ではないので把握していませんが、ところどころにそのような文化の跡があり、興味があります。

ケルト文化は、ケルトの生活全般を取り仕切る人を表すドルイド(the Druids)に象徴されますが、Ireland, Scotland, Walesに残っている妖精や逸話、遺跡、生活習慣など、その後のキリスト教と融合したケルティック・クロス(ケルト十字)(Celtic cross)というシンボルなど、あるいは、バッグパイプ(bagpipe)などの音楽に、その痕跡が残っています。有名な話には、アーサー王伝説(King Arthur and the Knights of the Round Table)などがあります。

ケルト人は、ローマ人がヨーロッパを支配する頃に駆逐されますが、その文化はヨーロッパのあちらこちらに残って、形を変えて、今日までその影響は散見されます。考えてみれば、ケルトにかかわらず、ヨーロッパには多くの民族や言語や文化が混在して、移動と戦いの中で、互いに影響しあって現在に至っています。ヨーロッパだけではなく、世界中どこでも同様のことがあります。日本のような島国でも同じです。

ケルト文化がいまだに関心を持たれる理由は、キリスト教文化との融合にあると思います。ユダヤ教やキリスト教、あるいはイスラム教も含まれるかもしれませんが、これらの宗教が、世界のあちらこちらで強い影響力を持っています。その中にケルトの要素が取り込まれています。ローマ帝国で広まったRoman Christianityに対して、Celtic Christianityがケルト文化が根強い地域で普及しました。ケルトの文化がキリスト教に入り込んだということです。

そのほかの理由は、ケルト文化には、一神教としてキリスト教がそれぞれの地域に根ざす触媒のような役割をしたと考えます。最近になりあちらこちらで盛んになっているハローウイン(Halloween)などが一つの例でしょう。

私とケルトとの出会いは、英国によく行くようになってからです。特にScotlandには何度も行き、その影響は大であることがよくわかります。言語にはScottish Gaelicがあり、継承言語として使われています。小説、詩、歌などや遺跡などが多くあります。IrishやWelshも同様にケルト系の言語です。この地域の妖精や神話の話は独特のものがあります。W. B. YeatsのThe Celtic Twilightは有名です。また、教会の墓地に行くと、いくつかの墓石はCeltic crossになっています。

多くの人が言っていますが、ヨーロッパ北西海岸のケルト文化には日本人の文化と相通じるものがあります。おそらく海や森という自然のあり方や、日本の神話に類する逸話に共通のものがあるからだろうと思います。地中海のギリシャとは少し違います。私は、どちらかと言うと、Ireland, Scotland, Walesは好きです。英語圏ということもありますが、自然だけではなく人も好きです。物静かですが、あたたかい人が多く、パブなどでは気さくに話しかけられる経験がたくさんあります。少しシャイで、頑固な面もありますが、いろいろな話が率直にできて、盛り上がります。最近のEnglandではちょっとむずかしいかもしれません。


冬の海 ケルトの墓に 眠る人