2025年5月15日木曜日

Homicide / 人を殺すこと 2025年5月15日(木)

人を殺すこと(homicide)は、本来的に、私たちの多くは「よくないこと」と考えています。これはアプリオリなことと思っていましたが、よく考えてみると、そうでもない可能性があると思い始めました。コミュニティが崩壊し、人づきあいも希薄になり、ソーシャルメディアによるコミュニケーションが主となり、現実とは異なる社会ができ、生身の生活がなくなってきてしまうと、いまままで当然と思われていた人間性が変わり始めているかもしれません。

それはいまに始まったことではないのでしょうが、顕著になっているような気がします。Violent Video Games Effects on Teensという記事によると、暴力的なビデオゲームが若い人たちに何らかの影響があるのではないかということを議論していますが、その関係性については明かな証拠はないとしていますが、次のような若い人の精神的な傾向があると述べています。

  • Loss off interest in favorite pastimes
  • Excessive sleeping or other sleep disorders
  • Sudden decline in academic performance
  • Social isolation
  • Sudden weight change
  • Self-harming behaviors
  • Mood swings
  • Aggressive or violent behaviors
  • Getting in trouble at school
  • Bullying others
  • Detachment
  • Lack of empathy or compassion toward others
  • Substance abuse

これは、反社会性パーソナリティ障害 (antisocial personality disorder)と関連するとしています。その障害の特徴は、
  • Lack of empathy
  • Cruelty to animals
  • A disregard for right and wrong
  • Persistent lying for the purpose of exploiting others
  • Hostility
  • Irritability
  • Exhibits no remorse for wrongdoing or harming others
  • Trouble with the law, reckless or irresponsible behaviors
  • Problems with relationships
  • Impulsiveness
  • Aggression
  • Violent acts

原因はよくわかりませんが、報道などからすると、若い人だけではなくこのような傾向のある人が多くなっているような気がします。

さて、ニュース報道によれば、15歳の少年が84歳のおばあさんを意味もなく殺害したそうです。理由は少年院に入りたかったから、だそうです。人を殺すことに罪悪感もなくなるということは、動物以下ということです。動物は生きるために殺生をすることはふつうですが、特に意味もなくそういう無駄な労力はしません。しかし、人間は、さまざまに人殺しをします。直接ではなく、間接的にします。それも大量に。罪悪感はないのです。15歳の少年も、為政者も、結局同じ精神構造なのでしょう。ひょっとすると誰でもそのような傾向はもともと持っているのかもしれません。


かたばみは 何も言わずに そっと咲く