2025年7月15日火曜日

NAAA in Year 6 and 9 / 全国学力・学習状況調査 2025年7月 15日(火)

全国学力・学習状況調査( the National Assessment of Academic Ability)の結果が発表されました。小学校6年生(Year 6)と中学校3年生(Year 9)の抽出された生徒に、国語、算数・数学、理科のテストを実施した結果です。結果はあまりよくなかったそうです。が、意味があるのかよくわかりません。昨年はどこかの知事が実施はやめたほうがいいような提案をしていました。流れとしては、検討に値する提案だと思いますが、この国は、そのような議論が発展しません。詳しくは、教育課程研究センター「全国学力・学習状況調査」を見てください。

目的は、次のようになっています。

  • 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
  • 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。
  • そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。
確かに、学力をチェックし、学習状況を調査することは重要です。しかし、私が活動している範囲で、小中学校の先生方と話しても、改善に役立てているという意見はあまり聞いたことがありません。今回の報告はテストの結果だけですが、分析はまだありません。よく見ると、かなり入念に経年的な調査結果が報告されています。しかるべき人たちはこの結果を検討して次の目標を設定していることは想像に難くないわけですが、かなり労力を必要とする仕事です。研究には貴重な資料となっていると思います。

実際日々生徒に学校で指導している先生方どうなのでしょうか?私がもし実際に小学校や中学校で指導していると仮定すると、詳細な報告よりもサマリーがほしいと考えます。しかし、最終的に何が言いたいのかを理解するためにはけっこう時間がかかります。昨年度の調査結果から言えることは、「令和6年度全国学力・学習状況調査の調査結果を踏まえた学習指導の改善・充実に向けた説明会」にまとめられています。一部を取り上げると、小学校においては、

国語:→小・中学校を通じた効果的な資質・能力の育成のため、記録、要約、説明、論述、話合い等の言語活動を工夫することが重要。

算数:→日常生活を絡めながら、活用できる知識・技能を習得させることが重要。また、データの活用については、小学校段階からデータを言葉と数を使って表現する力を身に付けさせることが重要。

としています。このことを土台として今回の調査を実施したということになると思います。

この調査では、アンケートも児童・生徒と学校を対象にとられています。驚くなかれ、質問項目は70〜80を超える質問項目です。その報告も出されています。興味ある方は見てください。

このような学力や学習調査は、意図しなくても、他との比較で利用されます。自治体、学校、生徒、児童、保護者、教師などが比較されます。比較的良好な結果であれば、文句は言いませんが、悪い結果であれば責任問題となる可能性があります。PISAやTIMSSのような国際学力調査も同様な利用がされます。なぜか日本はやたらと気にする社会です。そのために対策もしたりします。意義はあるのかもしれませんが、現状に鑑みると、他に努力したほうがいいのかもしれないと思います。

教育は量的で見るよりも、質的に見るほうが大切だと思います。教師の仕事は、私が見ている限りでは、学力を見るよりは、学習や心持ちを気にすることのほうが大切だと思います。学習意欲があれば学力は上がります。心が安定していれば学習に向かいます。学習に向かえば教師の仕事はそれに寄り添うことが一番大切です。現状は、そのような余裕を持てる教師は少なくなっているように思います。部活指導なし、定時に帰る、仕事は家に持ち帰らないなど、教師の働き方が議論になっています。それにもかかわらず教師になる人は少なくなっています。

どうしたらいい教育になるかは、そう簡単には言えません。が、私は、生徒も先生も楽しくなることが一番だと思います。学力や学習の調査もけっこうですが、学習が楽しくなるようなことを学校はすべきでしょう。80項目もの質問を答えさせるよりは、その時間があれば違うことに使ったほうがいいような気がします。


梅雨明けに 台風が来て 一気に夏