2025年2月4日火曜日

La Primavera / 春  2025年2月3日(月)/ 2月4日(火)

事情により、2日にまたがります。毎日日記を書こうと決めていましたがむずかしいですね。無理はしないので、こうであらなかければいけないとはまったく考えています。阿留辺畿夜宇和です。さて、立春にあたり、頭に浮かぶのは、La Primavera (春)です。

La Primavera(春)は、 Sandro Botticelliが描いた私が大好きな絵です。イタリアのフィレンツェ(Florence)にあるウッフィッツィ美術館(Galleria degli Uffizi)に所蔵されている名画です。10年以上前に訪れた際に実物を見ました。立春というと、この絵が思い浮かびます。

フィレンツェ(Florence)は、よい思い出と悪い思い出が重なる場所です。子どもの頃から一度は行ってみたいと思っていた場所です。その頃ミラノによく行っていて、ミラノに住んでいる画家の人とイタリアの美術について教えてもらったこともあり、イタリアの芸術については関心を持っていました。

ミラノで仕事も一段落して、翌日フィレンツェに小旅行をする予定でした。その日、よく訪問していた小学校の先生が食事会を開催してくれました。ところが、うれしさのあまり、ちょっと飲み過ぎてしまい、ホテルに帰る際に転んで肩を痛打してしまったのです。どうしようかと思いましたが、肩の痛みがありながらも、楽しみにしていたので、フィレンツェに行きました。さらに、肩の痛みのために大切なカメラも落として壊してしまい、写真も撮れなくなってしまいました。しかし、フィレンツェ自体はかなり魅力的で、ドゥオーモ(Dome)に代表される建築物など街を歩くだけで、メディチ家の足跡を見ることができ、満足でした。肩の痛みも忘れ、1日過ごしたのをおぼえています。

その頃は、調査研究のためにミラノをたびたび訪れていました。日程的にはかなり過密だったので観光の時間はほとんど取れずにいましたが、フィレンツェは行きたいと思っていたので、必死の思いでしたが、行ってよかったです。英語の地名はFlorenceです。カタカナではフローレンスです。どちらも日本では使われていて、ときどき混乱します。「花の都」というような意味で英語の方がきれいな印象があります。街はとにかく美しいです。歩くだけでも魅了的です。ヴェッキオ橋(Ponte Vecchio)も独特な場所で味わいがありました。

ウッフィッツィ美術館は芸術が好きな人は一度は訪れたい美術館です。La PrimaveraとBirth of Venus(ビーナスの誕生)だけではなく多くの美術品が、さすがイタリアという印象的で、数日かけて鑑賞したほうがいいような場所ですが、メインのところだけを見れただけで、時間がなく残念でした。Birth of VenusもLa Primaveraも、実際に見ることができたことは長年の夢いがかなって、肩の痛みも忘れました。肩が痛いのに食事の際にはワインを飲んで幸福を味わいました。

しかし、La Primaveraは不思議な絵で、人物が花の中に浮いているような感じで、まさに「春」を感じることができます。この絵に関してはさまざまな由来があるようですが、絵を見るときに、私は基本的にそれらにはしばられないようにしています。直感です。絵を見ているだけで、音楽を感じました。当然ながら写実ではないのですが、写実のように正確に描かれています。物語はおそらくあるのでしょうが、それとは関係なく、絵の世界に引き込まれました。近くで見ても離れて見ても、飽きないのです。たぶんしばらくそこにいました。ときどき痛みを感じる肩がありましたが、ほぼ忘れた瞬間でした。Birth of Venusはもちろん素晴らしい絵ですが、私はこちらに惹かれました。機会があれば必ずフィレンツェを訪れたいと思っています。

La Primaveraはテンペラ画(tempera paint)です。油彩画が発達する前によく使われていた画法だそうです。ちょっと調べて見ました。古い画法かと思っていましたが、現在でも使われているということを知りました。temperare(よく混ぜる)から来ているそうで、考えてみれば「天ぷら」のことですね。ラテン系の言語ですから元を辿ればラテン語に通じます。

Tempera Paint Vs Acrylic Paint: Which Is More Effective? [2024]

イタリア語も少し勉強しましたが、ものにはなりませんが、ぼちぼち続けています。その他にもイタリアには思い入れがあり、何度も訪れたい国の一つです。5月にはナポリに行く予定です。楽しみです。退職して時間的には自由で、すべて遊びです。2014年に学会でヴェネチア(Venice)に行って以来で10年ぶりとなります。人生は長いようで短いです。La Primaveraを見ていると、一瞬が永遠になっているような感じがします。ということで、立春にLa Primaveraを思い出しました。今週を過ぎればまた暑くなる日本になりそうです。寒さも楽しみましょう。


寒いけど 温暖化なり 春隣