2025年3月24日月曜日

Parental controls / 子どものネット使用規制  2025年3月24日(月)

子どものインターネットやソーシャルメディアの使用が問題になっています。このような問題はいつの時代もあります。本、雑誌、映画、劇場、ゲームセンターなどなど、あげればキリがありません。これらは確かに規制されてきました。管理者を特定したり、場所を制限したり、親の管理のもとで、子どもを排除することが比較的やりやすかったと言えます。それでも、どうしても漏れることもありますが、子どもとの知恵比べで、社会的にも一つの成長のための壁のような存在として機能してきました。

しかし、インターネットが登場して、それが学校でも導入され、学習の欠かせない道具となりました。インターネットやソーシャルメディアも制御できないわけではありませんが、個人と個人がつながり、それが他者の目に触れないようにすることが容易になり、管理者が世界中となり規制がほぼ困難になっています。メディアリテラシーが叫ばれて久しいですが、個人個人の欲求までは、単なる社会道徳だけでは制御できません。ネット上のカジノは法律違反だと言っても説得力がありません。大麻もそうです。子どもを親の管理下でコントロールすることも、統一教会の問題もあり、「子どもの権利条約」などについてもきちんと理解する必要があるでしょう。

オーストラリアでは、ソーシャルメディアの使用を制限しようとしています。しかし、ネット社会で育っている若い人は否定的です。情報にアクセスすることをどのように制限しても、おそらくそれは破られます。法律を破ったら罰則を与えるという対応がどれだけ効果があるかは疑問です。「子どもたちで話し合って使用方法を考えさせて決めよう」という安易なことを言う人もいますが、それが効果的である場合は、おそらく何もしなくても、よくないメディアにはアクセスしなくなると思います。ある一定数の子どもはそんなことをしても使うでしょう。

私の結論は、事実を的確に伝えることがまず大切だと思います。犯罪などに巻き込まれないように守る、ゲームばかりをしていればどうなるかを伝える、カジノや性的なサイトを閲覧すると被害にあう可能性があることを伝える、ネット社会は実際の社会と同じで悪い人は必ずいるから気をつける、ネットはマインドコントロールの罠に陥るから気をつける、YouTuberはネットの中で育つわけではない、などなど、私たち大人が陥りやすいことが、そのまま子どもに波及するので、大人も子どももネットの悪い点をきちんと知ることが大切でしょう。

それを理解して、これから社会はネット無くしては生きていける社会ではないということを学び、メディアリテラシーを学習し、それが有効に使えるようになることが重要だと思います。学校は、そのようなことも学ぶ場です。これからはコンピュータの知識や技能は必要です。プログラミングもけっこうですが、ネットを活用する技能を確実に身につけるように工夫するカリキュラムが必要でしょう。また、そのための教員研修も必要でしょう。その際に「〜すべき」という道徳論で処理するのはよくないと思います。事実をしっかりと把握して、適切な思考と行動が重要になると思います。


木の芽ふく 山野に力 ありありて