2025年6月3日火曜日

Online defamation / ネットの誹謗中傷 2025年6月3日(火)

ネットの誹謗中傷(online defamation)は社会を大きく変えたようです。私自身は、インターネットやAIの発達によりメリットが多々あり、とてもありがたいと思っています。英語教育という分野で研究し実践してきているので、その恩恵は計り知れないほどです。ソーシャルメディア(social media)は、日本ではSNSと言われていますが、「社会のメディア」という意味で、誰もが自由に使え、意見を言うことができ、制限された社会から開かれた社会のメディアとなり、何でも言うことができるようになりました。現在では翻訳技術が進化し、世界(規制されている場合もありますが)の誰もがその情報を閲覧できる状況です。しかし、何でもそうですが、便利なものは利用によっては悪用されます。

現状では、そのような悪用(場合によっては必要悪)を制限することは、ある意味で社会全体をかえって悪い方向に導くでしょう。よく言われているように、教育が重要だということになります。つまり、メディアリテラシー(media literacy)などの倫理(ethics)を徹底し、その利用の倫理規定(code of ethics)を守ることが一つの方策です。明かな違反は罰則を適用することですが、国際的には機能しない可能性が高いです。それでも倫理的に対応するしかないのが現状でしょう。

もう一つは、誹謗中傷に負けない社会や人をつくることです。誹謗中傷やいじめや嘘の情報は「ある」として対応することです。「やめなさい」と言ってもなくなることはないです。誹謗中傷があった場合に、それに対して「そうではない」という力が大切です。社会が誹謗中傷された対象を守ることが重要ですが、おそらく法律の課題があり、対応にも限界があり、費用や時間がかかります。重要なことは、誹謗中傷された人は、その誹謗中傷に対して耐える力、反発する力(resilience)を身につける必要があります。

私自身も、誹謗中傷にあたる嘘の情報を流された経験があります。ハラスメントに当たると思い相談したことがありますが、それを証明して訴えるにはかなりの時間と労力が必要となるのでやめました。私の対応は、多くの人にそのことを話しました。そのうちにその噂は消えました。犯人を特定するようなことはしませんでしたが、あちらこちらでこのことを話しました。抱え込まずにオープンにしたことが結局よかったようです。この経験はネット上の誹謗中傷ではありませんが、嫌な記憶です。

ソーシャルメディアは見ないようにしますが、どうしても見てしまいます。匿名(anonymous)ということが人をそうさせるのでしょう。英語でonline defamationとしました。Social Media and Online Defamation次のように説明されてます。

Defamation is a civil wrong (called a "tort") in most states—you can sue someone for money over it. But harassment and cyberbullying are crimes that can lead to a jail or prison sentence.

誹謗中傷という言葉は、法律的にはそれに近いのかもしれません。犯罪ではなく「不法行為」ということになります。しかし、現在のネット環境を見ると、影響力もあり、悲惨な結果をもたらす「不法行為」です。おそらくなくなることはないので、負けないようにするしかないのでしょう。


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