Student Records and Confidentiality
指導要録という書類があります。幼小中高では児童・生徒の学習や生活の記録を指導要録(student record)として作成する必要があります。書式は各自治体の教育委員会が決めるそうです。が、ほぼ定型の形ができていて、それが何十年も続いています。デジタル化が進んでいるそうですが、どのように、どの程度進んでいるかはわかりません。文部科学省は参考様式を示しています。
現状はどのようになっているかは、私は直接知りませんが、指導要録は年度末に各担任の教員が作成します。最近まで手書きが一般的だったようですが、デジタル化に移行しています。しかし、事実だけを記録として残すことは必要ですが、担任の所見的な記述の部分が多々あります。最終的には校長が責任を負うことになりますが、記入する担任の名前が明記されるので、「誰がその記述を書いたか」は特定されます。また、この指導要録は公開されることはない書類です。つまり、校長と担任以外は見ることがなく、金庫にしまってあります。期限は20年間ですが、学校によっては捨てるに捨てられず保管してある可能性があります。
これは、転校などをする際に学校間で情報を共有することがあります。が、入試などの際に、調査書(transcript)として必要になります。さらには、成績証明書(transcript)として大学などに進学する際に必要となります。これは外国にも当てはまりますが、多くの国では、学習の記録を示すことが求められるので、科目履修(subject)と単位(credit)と成績(academic record)などは必要になりますが、一般的にその他の記録は記入しません。このような書類の元となるのが指導要録です。
教師経験のない人は一生見ることがない書類です。デジタル化もその秘匿性が担保できないとして、うまく進んでいないようなことを聞きました。また、私が高校教員になった50年ほど前と変わらない指導要録がまだ生存していることに驚いた次第です。私の卒業した高校は廃校になりましたから、たぶん私の高校生の頃の指導要録は廃棄されていると思いますが、もしかして残っているとしたら、まったく無意味なものをなぜ残すのか大きな疑問です。
指導要録作成集約シート2022の紹介・おむすびさんのエクセルで校務改善
学校は、以前から較べると開かれているし、教員の非行も隠されず公にされるようになっています。生徒の個人情報にも厳しくなりました。通知表もデジタル化し簡便になりつつあります。学習指導要領の改訂も始まりました。指導要録もそれに関連して変わると思います。必要なこと以外はすっきりとすべきでしょう。学習指導要領は、これまでの方針を踏襲し、ますます複雑になっています。改訂ごとに説明会が開催され周知し、周知ようやく終わると次の改訂です。そこには既得権益のようにさまざまな教育関係の企業が群がっています。指導要録の書き方のようなマニュアル本もあります。それって意味があるのでしょうか?
多摩川は 今日も好天 盛夏かな