Japan's Technical Intern Training Program and the debts of trainees before entering the country
技能実習制度(Technical Intern Training Program)は、私はよくないと思います。1993年に創設され、「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律」(以下「技能実習法」)には、その目的を、「技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護を図り、もって人材育成を通じた開発途上地域等への技能、技術または知識の移転による国際協力を推進することを目的とする」としています。廃止した方がよいという意見があるにもかかわらず、特定技能などの段階をつくり、複雑な制度にして存続しています。しかし、問題も依然として多く、外国人労働者は、それ以外のルートでもたくさん日本に入っています。どうなっているのか、私にはよくわかりません。
昨年、「育成就労制度」と名前を変えました。しかし、私には改善されたとは思えません。結局、外国(主は東南アジア)からの労働にかかわるさまざまなビジネスの構造は変わっていません。2024年10月の厚生労働省の外国人雇用の状況は下記のとおりです。
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外国人労働者数は2,302,587人で前年比253,912人増加し、届出が義務化された平成19年以降、過去最多を更新し、対前年増加率は12.4%と前年と同率。
外国人を雇用する事業所数は342,087所で前年比23,312所増加、届出義務化以降、過去最多を更新し、対前年増加率は7.3%と前年の6.7%から0.6ポイント上昇。
国籍別では、ベトナムが最も多く570,708人(外国人労働者数全体の24.8%)、次いで中国408,805人(同17.8%)、フィリピン245,565人(同10.7%)の順。
在留資格別では、「専門的・技術的分野の在留資格」が届出義務化以降、初めて最も多くなり718,812人、前年比122,908人(20.6%)増加、次いで「身分に基づく在留資格」が629,117人、前年比13,183人(2.1%)増加、「技能実習」が470,725人、前年比58,224人(14.1%)増加、「資格外活動」が398,167人、前年比45,586人(12.9%)増加、「特定活動」が85,686人、前年比14,010人(19.5%)増加。
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230万人が多いのか少ないのかわかりませんが、私個人の感覚ではかなり多くなっている印象です。これはよいことだと思います。国際化を国として打ち出してきたこと、多文化共生を謳っていること、人口減少化になっていること、などを総合すれば、当然です。しかし、その背後にある「同化政策(assimilation policy)」的な考え方が嫌いです。日本語能力、日本文化の理解、日本的生活順応などを重視して、一面的に強要する姿勢があります。異なる慣習の人を受け入れるということは、日本に住み働くことに慣れてもらうだけではなく、彼らの持っている背景も理解する必要があります。特にいっしょに日本で暮らすようになる子どもの教育面では母語の維持なども尊重する必要があるでしょう。
Japan slowly opens its doors to foreign workers • FRANCE 24 English
その面からも、日本の優秀な技術を学習するという技能実習制度は廃止すべきです。アジアの国々では技術面ではかなり進歩しているし、語学面でも英語などの技能も確実に上がっています。アジアを自分たちよりも下位に見ようとする技能実習制度は本来的に問題です。表面的に名前を変えても意味がないでしょう。そういう姑息な手段はもう通用しないし、日本の信頼性が失われていくと思います。実質は、少しずつ変わっていることに国は気づいていないのかもしれません。情けない。
雨が降る さくらも萎む 日出る国