2024年12月30日月曜日

学習指導要領の改訂 / Revision of the Course of Study 2024年12月30日(月)

   【「学習指導要領」改定へ】 阿部文科相…中教審に諮問 “子どもたちの意見”反映も


学習指導要領の次の改訂のための準備が始まったそうです。私の仕事は教育なのでどうしても気になります。以前は「学習指導要領は詰め込み過ぎ」という日記を書きました。何のために改訂するのかよくわかりません。細かいことを決めて、上意下達(じょういかたつ)をもう何十年もやっています。昔高校の教員をしているときには、残念ながら学習指導要領はきちんと読んだことはありませんでした。絵空事のように思っていたし、現実には役立つとは思いませんでした。

現在の学習指導要領は、「平成29・30・31年改訂学習指導要領の趣旨・内容を分かりやすく紹介」で大体把握できます。詳細に知るためには、何百ページにも及ぶ冊子を読まなければいけません。暇があったら読んでみてください。

平成29・30・31年改訂学習指導要領(本文、解説)

対象とする読者は、教師です。改訂のたびに多くの研修会があり、多くの教師はそれに参加することがほぼ義務付けられています。大学では教職課程を担当していたので、だいたい読んでいます。文部科学省は、シラバスに学習指導要領を入れないと審査を通してくれません。要するに、現実を把握しているわけです。

書いてある内容には反論はありません。いいことが書いてあります。誰も非難しないような内容になっています。たとえば、「生きる力学びの,その先へ」「子供たちに必要な力を三つの柱」「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」「カリキュラム・マネジメント」「社会に開かれた教育課程」「保護者の皆さまの働きかけ」など、すべてを学校(教師)に委ねるわけです。これをすべて真面目にやっていたら、教師はやりたくなくなりませんか?

今度の改訂がどうなるかわかりませんが、これまで方針は変えないでしょう。文部科学省は、管理するという基本を何十年も変えていません。不登校の生徒が増えて、カリキュラムも多様化していますが、学校というシステムは変えていません。教育課程、教科書、授業時間数、クラスサイズ、教職課程などなど、基本は同じです。例外的に柔軟にしているようですが、その申請のシステムは複雑です。

報道によると「柔軟な教育課程」が強調されているようです。賛成です。授業時間が少し短縮されるようです。クラスサイズなども検討されるのでしょう。しかし、短縮した時間も管理して、生徒の自習時間とするなどと報道されています。管理するのは誰でしょうか?その時間のカウントが足りなかったら補習をするのでしょうか?学校には「柔軟な教育課程」をどう管理しているか、おそらく報告することになるのでしょう。

フィンランドの教育がすべていいとは思いませんが、多少参考になると思います。何でも管理しようとせずに、教師と生徒が豊かな時間を学校で過ごせるようにすることが大切だと思います。学びは、授業時間の量の管理ではなく、学ぶ質の問題です。学校に来なくても、自分で学べる環境はAIなどの発達により簡便になりました。PISAなどの学力調査に一喜一憂するのではなく、質を高める「柔軟な教育課程」を議論してもらいたいと思います。


12月も 三十日となりて 思う未来







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