2024年11月8日金曜日

学ぶ内容と言語  2024年11月8日(金)

日本にいるとあまり気づかないのが、言語のことです。日本は日本語が当たり前で、当然と思って過ごしています。外国のことばはカタカナにして使います。その際の変換は元の言語の発音を基本にします。が、現状では英語が圧倒的に多いので、英語音でカタカナ語にすることも必要に応じてします。

たとえば、「デブリ」「サステナブル」「リハビリ」「サブスク」「コンビニ」「ブレイキン」「ダイバーシティ」「メディア」「テーマ」「プレゼン」「モチベーション」「アプリ」「インフラ」「ソムリエ」「ビュッフェ」「デュエット」「ラテ」「パスタ」など。頭字語など、そのまま使われる語も多くなりました。AI, IT, DX, SNS, TV, SDG, iOS, LAN, wifi, web, AVなど。

同様のことは多くの国でもありますが、その国の言語に直して使うという傾向は少なくなってきているように感じます。最近になり、アニメ、漫画、食などの日本文化の流通により、日本語がそのまま使われるようになっています。それぞれの言語がそのまま、発音は変わりますが、使われるようになってきています。

背景には、人の移動の関係から、実際に多くの言語や文化が混ざるようになっている、つまり、多言語多文化が徐々に浸透しているからです。昔であれば、都会などではモザイクのように、それぞれの移民の人がまとまって住み、街を作り、その文化や言語を維持して暮らすことがふつうでしたが、それが次第に薄くなる傾向があちらこちらでできています。

また、学ぶ内容や生活に必要な知識や技能が、それに関係する言語とつながる現象が自然に生まれ、translanguaging(言語が交差して使われること)という言語使用がふつうに見られるようになっています。以前は、このような言語が混じり合うことは否定されていましたが、現在では肯定的に見られるようになっています。

私は、日本でももっとそのような状況が自然に受け入れられるようになってほしいと考えています。しかし、依然として日本語を標準とする意識が強くあり、教育などの世界では、いわゆる同化(assimilation)政策が根強くあります。日本は、方言はよくないとして、標準語として国語を普及させてきました。そのために、アイヌ語などの継承言語(heritage language )は厳しい状況にさらされてきました。現状では少しずつ言語の多様性が関心を持たれ、内容や文化と密接に関わる言語のあり方が尊重されてきていると思います。

私は、カタカナ語や頭字語の使用を批判するわけではなく、どうせ使うなら、そのまま使う方がよいと思うほうです。なぜなら、「イランカラプテ(こんにちは)」も「サステナブル(sustainable)」もその言語に近い発音と意味で使うほうが元の言語を知る意味でも役立つと思うからです。


冬隣 イランカラプテ やっと秋  


 

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