2025年5月6日火曜日

Authority and leadership / 権力とリーダーシップ 2025年5月6日(火)

権力(authority or power)というのは、あればうれしいですが、扱うのはむずかしいく恐ろしいなと思います。最初から権力を持っている人はそのような環境で生まれ育ち、一歩間違えば道を間違えます。上手く権力を握り続けることはそれなりの労力が必要でしょう。権力を握ろうと努力して掴み取った人も同様でその権力の座にしがみつくことで、安心して眠れることはないかもしれません。その権力が政治的でも経済的であっても闘争があり、それに勝ち抜いていく力が必要です。権力を勝ち取るために戦い、維持するために戦い、取り戻すために戦うという構造は、大なり小なりどのような分野でもそうなります。

ここでは、教育分野における権力を考えます。私の関心の多くが教育にあるからです。また、教育は統治に使われます。歴史が物語っているように、教育は洗脳に使われ、いつの間にか権力者の意のままに社会に行き渡ります。現状でも恐ろしい現実があちらこちらにあります。校内暴力に荒れた学校を守るために学校は権力を行使していたことを実感します。その中にいるとその異常さに抵抗できなかったのをよく覚えています。

権力と結びついて、リーダシップ(leadership)ということばを最近よく聞きます。権力者には当然リーダーシップが必要です。よい権力者でよいリーダーシップがあれば、とてもよい統治が行われる可能性があります。しかし、わるいものだと当然そうはなりません。多くの場合、結果は悲惨になります。UNESCOは、このリーダーシップに関して次のように言っています。

Leadership is at the heart of quality education. There is a growing belief that educational leadership is the second most important factor explaining learning outcomes. Leaders at multiple levels matter, from those within the school, to those outside of the school such as middle managers, and including those outside of education systems in government, or those working on legislature and oversight. 

確かに、そうかもしれません。簡単に言えば、教育に携わる長、文部科学省の大臣、教育長、学校長が大事だということです。そのような人がリーダシップを持つことが大切とされるわけです。つまり、そういう人は権力を持っているわけですから、権力を持つ人がリーダーシップをしっかりと意識して適切な判断をしていければ教育は良くなるということでしょう。しかし、現実にはそうはならないことが多いのです。教師一人ひとりがリーダーシップを発揮できる環境は限られています。

権力がない人がリーダーシップを発揮してもそれに従うかどうかはむずかしいでしょう。権力がある人がリーダシップがなくてもそれなりにやっていけるでしょう。権力があってリーダーシップがあれば、それでよいかというと、そうもいかないでしょう。さまざまな要素が必要です。Leadership vs. Power & Authorityは、組織のリーダーについてその要素を述べています。

True leadership is about setting an example, not issuing orders.

At the heart of true leadership is the ability to influence others positively. Influence is built through relationships, trust, and credibility. 

Effective leaders understand that their role is to empower others rather than dominate them. 

One of the primary responsibilities of a leader is to cultivate an environment of trust and respect.

Empathy is an often overlooked but essential quality in effective leadership.

This philosophy of servant leadership demonstrates that leadership is not about asserting power or imposing one’s will, but rather about enabling and uplifting others

これも、そうだろうと思いますが、かなりむずかしく、理想的だなと思います。

そこでは、authentic leadershipの大切さを主張し、それを身につけるためのストラテジーを次のように述べています。

  1. Self-Reflection and Continuous Learning
  2. Active Listening and Open Communication
  3. Mentorship and Empowerment
  4. Leading by Example
  5. Encouraging Innovation and Risk-Taking
権力を持つ人がそうであれば、確かに世の中はよくなるような気がします。しかし、権力の構造は容易にそうはならないようです。現状の世界は、それとは逆に危機的な状況です。なぜそうなるのかはわかりませんが、それが人間なんだと納得してします。

英語教育という狭い世界で生きてきた私は、リーダーシップもなく権力もなく、ましてや上で述べられているような度量もなく、それなりに努力してきましたが、自分の思うような英語教育にはなりませんでした。権力を持つ人は少数です。リーダーシップも発揮できる人は少数です。大半はそうではなく目の前のことにただ忙殺されるだけです。私はその中の一人ですが、権力もリーダーシップもなくて幸せでした。聖書では、主がリーダーです。主に従うことがすべてです。私もそのような僕であればよかったと思うときもありますが、私はそれよりも明恵上人のようでありたいと思うのです。


新緑が 雨にけむるや 多摩川で



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