Introduction to Liberal Arts: The Language & Thinking Program
英語は何のために学習するのか?「教養か実用か?」という論争が一時期盛んでした。最近はほぼありません。当時と状況は変わったと言えば、変わったでしょう。インターネットの発達、AIの発展など言語学習に対する環境は大きく変わりました。学校や教師という場の機能が変わっています。しかし、変わらない部分が多々あります。
相変わらず試験のための英語学習が主流です。受験、資格検定などが目的となっています。単語をおぼえる、文法の正確な知識を学ぶ、標準的なアメリカ発音を正確に身につける、英語を読んで正確に日本語に訳す、あるいは、その逆、英文を正確に暗誦する、正確に聞き取る、などの活動が依然としてあります。つまり、英語を学習することの意味や目的があまり変わらないのです。
実態として、「ペラペラと話すだけでは、間違った英語を身につけてしまう」「意味のないコミュニケーション活動は無駄だ」などとして、英語を読んで正確に訳す活動は、英語の理解や考え方を身につけるのに必要だ」などと文法訳読活動は多くの授業で散見されます。先生も生徒も、既存の教科書とワークブックを活用して学ぶことを重視し、テストのために学ぶという傾向があります。
もちろん、このような英語学習ではなく、意欲的な取り組みをしている授業もたくさんあります。つまり、実用に供する英語学習となっています。それでも、教養を大切にする考え方も根強いのが実態です。
私自身の英語教育に対する現在の考え方は、CLILという教育を基盤にすることです。CLIL自体は、ヨーロッパで普及している科目と言語の学習を統合するカリキュラムです。日本では事情が違うのでそのままではうまく行きません。CLILを、日本の言語教育状況と伝統的な教育観を考慮して、教養と実用を併せて学校教育に取り入れることが、一つの解決となると考えています。つまり、多機能教師(言語と科目などを統合して指導する教師)を育成することです。
英語は必要です。日本語も必要です。さらには、日本も次第に多言語になっています。それは多文化でもあります。それらを統合していくと、CLILという考え方は、日本の科目の縦割りを柔軟にして、教師教育の多様化を図ることに役立ちます。現在は、2020年に小学校に英語科目が導入され、英語は英語教師しか教えられないという縛りは外れました。小学校の先生は英語を教えてかまわなくなったわけです(実態は複雑ですが)。ということは、教師が担当する科目は免許外の科目も事情により教えることは可能なはずです。多機能教師(言語と科目などを統合して指導する教師)を育成することで、これまでの縛りから抜け出せると考えています。詳しくは下記を参照してください。
大学退職時に調査した報告書参照:
「多⾔語多⽂化に対応する多機能教師教育の可能性:英語教育の視点から」
What Is All Saints' Day?
ハロウィーン 明日は11月 万聖節
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