2024年12月22日日曜日

雪 / snow 2024年12月22日(日)

雪は好きです。日本では雪が降る冬の時期になりました。しかし、私が住んでいる東京では毎年この時期に雪が降ることは少ないです。逆に今年は毎日晴れて乾燥しています。

昔はこの時期は毎年スキー場に行ってスキーをしていることがふつうでした。車はタイヤをスタッドレスに変えて、スキーをするための準備をして、ウキウキしてました。いまは、スキーも雪もなく、ウキウキする気分もなくただ淡々と晴れた乾いた空気を感じながら、ときどき白くなった富士山と水量の少ない多摩川を見て散歩します。

私の雪の経験は、厳冬のさらっとした粉雪と春先の重たい雪です。 雪掻きは雪の種類により作業はさまざまです。また、かまくら(雪の部屋)をつくる際にもまったく違います。雪国で育ったので、雪には多くの思い出があります。が、今となっては遠い過去となりました。印象に残っているのは、雪の結晶です。理科の教科書などにもその形がいくつか載っていました。空から舞い落ちる一つひとつの雪の形がさまざまで、それが服の裾などに落ちるとよく眺めていたと記憶しています。

形がきれいなものもあれば、そうでないものもあります。図鑑に載っているものとは微妙に違います。雪の結晶というと、中谷宇吉郎という人を思い出します。『雪』という本を読んだことがあります。中身はほぼ忘れましたが、一般にわかりやすく書いてくれた本で、私の世代で、たぶん多くの科学が好きな人は手に取っていると思います。雪の結晶の写真が貴重でした。それを見ながら実際と見比べたりしました。

自然は多くのことに興味を起こさせます。雪は特にそうです。まず、白い、きれい、頻繁には見ることがない、保存がむずかしい、たくさんあると生活に支障を与える、寒いなど。私にとっては、生き方を少し深く考えさせてくれる現象です。軽井沢の山荘にいた頃は、冬の景色が一番好きでした。誰もいない、音もない、木々の葉がなく林の奥まで見える、その雪景色の中に一人いるときは幸せに感じました。日常ではないという感覚を少し味わう瞬間かもしれません。もちろん寒いのでずっとは無理です。

この冬は、たぶんそのような瞬間は持たないでしょう。この先おそらく経験しないかもしれません。それはそれでいいと思います。


雪景色 静けさ沁みる 一人いる 



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