Himari|Amy Beach / Romance, Excerpt
天才(genius)という人はたくさんいます。しかし、私が直接接して感じた人はいません。私はそれだけ俗世間に暮らす平凡な人なのだろうと思います。私自身はそれで満足しています。ふつうに暮らすこと、何かすごい才能に接近したとしても感じない鈍臭い生き方が私には合っていると感じています。Himariというバイオリニストのことをたまたま知りました。すごいなと思いますが、だからどうなのだろうとしか思いません。
天才と言われる人は、あげればキリがないくらいいます。日の目を見る人もいれば、世間から遠ざかる人もいます。幸せに成人もいますが、精神を病んでしまう人もいます。人とは違う素質を確かに持って生まれてきたのでしょう。芸術、哲学、文学、科学、スポーツなどなど数多あります。凡才の私には想像もつきません。天才と言われなくても、小さい頃から人より勉強ができる人、運動が得意な人など、たくさん見てきました。しかし、どれも結局大したことはなく、上には上がいました。
何が上なのか、どのような基準でそう判断されるのか、私には本当によくわかりません。好きなことはたくさんありましたが、何をやっても大したことはないのは、若い頃でほぼわかりました。努力するしかない、あるいは、続けるしかない、というのが、私の結論でした。人より秀でていなくても、好きなことをしていこうと決めてやってきました。あとは仕事上選んだ道をただ真面目にやっていこうと決めて今日まで来ています。
音楽も絵も工作もスポーツも好きです。ただ好きです。しかし、うまくいきません。達成できたということは皆無です。それでもできることは続けてきました。しかし、けっこうすぐに諦めてしまい、この程度でいいやと思ってしまうのです。そして、次に何か目標を立てます。それも才能かもしれません。突き詰めない才能なのかもしれません。その点で秀才(smart, brilliant)という人でもないことは明らかです。
天才は、当たりまえのように努力します。努力あっての天才です。自分では天才とは思っていないかもしれません。一生天才かと思うとそうではありません。天才も壁にぶつかります。また、運にも見放されます。たぶん、脳の構造がどうなっているかということでは解決されません。Himariさんの動画を見ていると年齢は関係ないと感じます。確かに才能がありますが、やはり努力してることがよくわかります。
子供とか、性別とか、人種とかで、人間はどうしても判断する傾向があります。ましてや、国とか学校とか肩書とかなど、いまだに区別してみる傾向があります。どこの高校や大学の出身かなど、Himariさんの場合は、「13歳で音大生」という肩書きがついてました。どうだっていいと思います。YouTubeのドキュメンタリーでも、「ベルリンフィルのバイオリンのソリスト」ということを盛んに言っていました。広報はしなければ行けないと思いますが、どうでもいいことです。
世の中は、天才など注目を集める人をつくろうとする力と同様につぶす力があります。現在はそのようなメディアが多様になり、うまく利用してビジネスをする人がいます。そこには巨大なマーケットが存在します。スキャンダルは致命的ですが、それもある程度操作されているように思います。日本という小さな世界と大きな国際的な世界とは基準も違うような気がします。
「博士ちゃん」というテレビ番組があります。博士自体が大した肩書きでもなくなっているのに、こどもをもてはやして「天才」という肩書きをつけたりします。「博士ちゃん」もそうかもしれませんが、番組自体は応援しようとする姿勢があるので、よい番組だと思います。が、ビジネスに結びつけたり、大人になるにつれて、もし素行が悪かったりすると、もう扱わなくなります。天才は「良い子や良い人」である必要がいつも付きまといます。芸能やスポーツの世界ではそれが顕著で、ある面でかわいそうな状況に陥ったりする人も出てきます。
Himariさんのバイオリンの演奏を聴いていると、私には演奏している姿と音楽の質がかけ離れているので魅了されます。おそらく成長するにつれて、課題も出てくると思いますが、すばらしい才能を追求してほしいと思います。しかし、バイオリンに限らず何にでもチャレンジすることが大事で、周囲に流されないでやりたいことを続けてほしいと願うばかりです。
What Does 'Genius' Mean? | Genius
さて、天才とは何でしょう?天才は「天賦の才能を持っている人」のことを言うのでしょうが、使いたくない言葉の一つと考えています。Giniusもほぼ同様でよく耳にしますが使わないようにしています。私はそのようなことで人を評価するのではなく、「バイオリンうまいね」「いい演奏ですね」で率直に言えばいいと思います。それだけです。私にも孫がいます。歳をとて見ていると、人間で生きているだけですごいなと思うこの頃です。誰かに注目されたり、チヤホヤされる必要はなく、ただただ幸せに生きてほしいと願うだけです。好きなことがあればそれをするだけで、あるいは、それを続けることができることが大切です。Himariさんもそうであってほしいです。才能などがなくても、ないことも一つの才能だと思います。ただそれだけです。
滝の如く 好きこそだけが 好きなこと
0 件のコメント:
コメントを投稿