Asia and the Pacific SDG Progress Report 2025
これは、アジアと太平洋のSDG レポートです。SDGsは、2030年までに持続可能な開発目標として国連が定めた17の目標のことです。この進捗状況が発表されました。
Sachs, J.D., Lafortune, G., Fuller, G., Iablonovski, G. (2025). Financing Sustainable Development to 2030 and Mid-Century. Sustainable Development Report 2025. Paris: SDSN, Dublin: Dublin University Press.DOI: https://doi.org/10.25546/111909
ランクは、1位フィンランド、2位スウェーデン、3位デンマーク、4位ドイツ、6位フランスなどとなっています。日本は次のような結果です。企業や教育が、ワーワーと騒いでいる割には、達成度は低いようです。しかし、少し懸念があるのが、このようなランク付の基準が果たして適切なのかが私には分かりません。トランプ大統領下のアメリカ合衆国は離脱しています。紛争はあちらこちらであります。どうなのでしょうか?
12. Responsible Consumption and Production, 13. Climate Action, 14. Life below Water, 15. Life on Landです。これは、環境にかかわることで、日本では努力しているようですが、このレポートの基準によれば改善していないということです。たとえば、Air pollution associated with imports (DALYs per 1,000 population)(大気汚染), GHG (greenhouse gas) emissions embodied in imports (tCO2/capita)(温室効果ガス), Ocean Health Index: Clean Waters score (worst 0–100 best)(水質), Fish caught by trawling or dredging (%)(漁業), Red List Index of species survival (worst 0–1 best)(うなぎなど)は、日本という国の特徴的なことで、これを改善するには、社会経済や文化から変えなければいけないようなことで、議論はあるでしょうし、改善には時間がかかることだと思います。
SDGsの目標は、よく考えると、もともと開発途上国には不利な指標で、あまり意味がない目標かもしれません。欧米などの先進国にとっては意味がありますが、そうではない国にとってはどうなのだろうかと少し疑問に思います。しかし、世界が良くなるためには、この目標に向かっていくことがおそらく適切なのだろうと思います。フィンランドは1位ですが、フィンランド自身はSDGsを達成するためにあるのではなく、国民がそのほうが生活として正しいというコンセンサスをもって努力した結果が1位になっているのでしょう。ドイツ、フランスなどのヨーロッパの国々が上位に位置しているということは、EUがSDGsを尊重しているし、それを尊重することが、国益にもなっていることなのかもしれません。
レポートをしっかりと読み込んでいないので、詳しいことはわかりませんが、SDGsは2030年までに目標達成を目指しますが、確実に無理です。達成したとしても新たな課題が出てきます。世界情勢の変化により、SDGs自体の意味も注目度を失いつつあります。それどころではないということです。コロナや紛争は、これからも続くでしょう。日本の企業がSDGsに注目してくれることはいいことですが、それをさらにビジネスにして考えていくようでは本末転倒です。
UN: Sustainable Development Goals in deep peril | DW News
1年前のビデオです。2030年はもうすぐそこです。このビデオのように懸念を抱いている人はたくさんいます。おそらく大半は達成できないです。私自身は、SDGsはとても大切だと思いますが、一律にある基準により機械的に評価することには反対です。地球温暖化は深刻な問題になっています。二酸化炭素の排出を抑えることだけでは、これを解決することはほぼ無理です。プラスチックもそうです。もう少し地に着いた現実を見てよりよい方法を工夫して考えていく必要があると思います。現在国連は紛争を解決するような力はありません。が、細かい点で国連は機能しています。SDGsもそのとおりで、何かを考える際の土台になります。
教育現場で、「飢餓をゼロに」というスローガンでアフリカに援助などをしようとだけ考えるのは、SDGsを考える意味では適切とは言えません。指摘にあるとおり、日本に目を向けて、私たちの食生活・食文化についても考えることが大切だと思います。今回のコメの問題もそうかもしれません。
炎天下 SDGsは絵に 描いた餅

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